儚さの連続

Concept Model Eco-Drive EYES

https://ms.citizen.jp/assets/062_07-07_Eco-Drive EYES_01

 本モデルは儚い要素の集合で構成されたモデルだと感じました。ドーム状に大きく膨らんだサファイアガラス、それに沿って緩やかに曲がった針、グレイッシュな印刷物、美しい平滑面を出し輝きながらも、実は脆さと隣り合わせのセラミック素材など、プロダクトとしての美しさを持ちながらも、どこか弱さや儚さを感じさせる時計です。宙に浮いたメガネパーツはこちらを見つめているようで、生物的な印象を受けます。
 視覚だけではなく、触覚のデザインもそのコンセプトを強めています。シリコンバンド(リキッドラバーバンド)は柔らかく、とても心地良い触り心地です。華美な装飾のない、シンプルな面のこのバンドは、クリーンな印象で文字板とマッチしています。
 立体的な文字板が演出する“光と影”がこのモデルの一つのキーワードですが、その光と影もその時々で変化し続ける儚いものです。その時しか見ることのできない一瞬一瞬の儚さ、その連続がこのモデルそのものだとも言えます。

062_07-07_Eco-Drive EYES_02クリーンで爽やかな印象。白いセラミックの上に青い針、ロゴが美しい存在感。立体的なインデックス・針高な構造で、それらが落とす影は奥行きを感じさせます。光を反射するセラミックがより光を強調しています。

062_07-07_Eco-Drive EYES_03ケース本体がカップのような形状。見返しリングのすり鉢形状が外にも繋がっている印象を受けます。ケース全体で光を受け止めているイメージ。

062_07-07_Eco-Drive EYES_04このモデルのキャラを強めているメガネパーツ。左右のパーツで支えられており、こちらを見ている生き物のような印象を受けます。

062_07-07_Eco-Drive EYES_05ラグにケース本体がカポッとはまっている様子が見ていて気持ち良いです。光の器をさらに器で支えています。光が零れ落ちずにエネルギーに変換されています。

062_07-07_Eco-Drive EYES_06シリコンバンドはホーニング仕上げにより見た目柔らかい印象となっています。実際に触れても柔らかく心地良さがあります。

062_07-07_Eco-Drive EYES_09立体的なパーツが柔らかい影を落としながらも、力強い目力を放つ顔。影によって光の存在を感じさせるこの文字板は、その時々で違った表情を見せてくれます。

062_07-07_Eco-Drive EYES_07潔いカット形状。上面のフラット面が広いため一斉に光を反射します。柔らかい影を落としながらも、強いリフレクションを放つコントラストが面白いです。

062_07-07_Eco-Drive EYES_08ガラスに沿って湾曲している針。シルエットも滑らかな形状で、優しく、柔らかく時を知らせてくれます。

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レトロフューチャー

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