腕と一体化するミニマム形状

ATTESA

https://ms.citizen.jp/assets/058_07-03_アテッサ チタン_01

 人体に最もやさしい金属の一つであるチタニウム。そのやさしさという最大の特性を一瞬で感じ取ることができる“温かみ”をシンプルでなめらかでしっとりとした肌触りの良いフォルムによって高い次元で実現しています。
 さらに、もう一つの特徴である“軽量”を活かすことを意識した一切の無駄を省いたミニマムデザイン。腕からの盛り上がりを感じさせない、エッジのないバンド断面形状。どこをとっても段差を感じない面処理や金属だけが持つ鈍い光を全面的に表現した、無駄を省いたシンプルな形状。腕と時計の程よい隙間。これらは人体への心地よさ、時計と人体とを一体化することへの配慮のあらわれです。
 またシンプルな形状は動きが感じられないことが多いですが、この時計のバンドは装着すると、隙間を感じさせない部分と隙間がはっきり感じ取れる部分があり、常に移動する様は生物=人体を感じさせます。
 本時計はチタニウムという新素材をあらゆる観点から考察し、素材の利点を生かして装着する人に最大限配慮したモデルと言えます。

058_07-03_アテッサ チタン_02余計なものを一切取り除き、チタン素材の持つ色調、仕上げの美しさを表現することに特化したモデル。針などの各パーツの比率から軽さを感じさせるバランスにまとめられています。

058_07-03_アテッサ チタン_03ベゼルがない形状にも関わらず“薄い”印象を与える造形 ⇒ 時計本体からバンドまでつながる一体感のある処理。

058_07-03_アテッサ チタン_04仕上げは、ヘアラインに最も美しく光がはいるサークルヘアライン。両サイドのケースシルエットに沿う斜面と稜線はシンプルながら力強い印象を与えスポーティーさを感じさせます

058_07-03_アテッサ チタン_05ヘッド部の甲丸形状が肌触りのよいやさしい感じにつながっています。

058_07-03_アテッサ チタン_06チタニウムの色調に近い文字板全体のウォームグレー系の色調の構成は、ほっとさせる安心感をあたえます。

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薄さを感じさせる大きな面形状⇒時計本体の重心が装着する腕に近づく⇒腕と一体化するケース形状。

心地よさを感じられる球面ガラスとケースへの面のつながり。

058_07-03_アテッサ チタン_07エッジのあるバンドですが、本体の曲面から滑らかにつながる心地よいアクセントとなっています。

058_07-03_アテッサ チタン_08チタニウム素材のもつ温かみをいかした仕上げ方向の設定と、“凹凸のない形状”⇒“ユーザーがいつまでも触れていたい”と感じさせるやさしい設計。

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レトロフューチャー

 70 年代、時刻表示の新しい表示方式であるデジタル表示が開発されました。それは当時、近未来時計への期待を感じさせる表示機能でした。  この時計はデジタル表示の有効性を活かし、カリキュレーター(電卓)機能を初めて腕時計に追加するという発想のもとデザインされました。  時計と電卓機能の共有化を成し遂げた国産初の腕時計は、中央に表示モニター/外周に放射状に23 個のプッシュボタンを配置するという個性的なデザインスタイルで表現されています。腕時計のケースの基本である丸形状での表現をやり遂げたことが腕時計デザイナーならではの発想だと感じます。  15 度刻みに配置されたプッシュボタンの人工的な輝き。ケースとバンドの凹凸の無いシンプルなライン。これらは従来の挽き加工によるものであり、厚みのあるケースとクールなデジタル表示の組合せは新旧技術のアンバランスなレトロフューチャー感を生み出しています。  加えてこの初期モデルは金色で統一され、外装には各部材に異なる質感を持つ金色を巧みに使い分け、派手な色調にも関わらず品のある趣を醸しだしています。  特徴のある操作ボタンのレイアウトはスタンダードとはなりませんでしたが、先陣を切ったカッコよさ、誇りを感じさせます。

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自然の生命

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 「バンド・針・丸」これは人々が腕時計と認知できる最小構成要素です。  ◆腕時計は、バンドがあっての“腕”時計である。  ◆腕時計は、針があっての腕“時計”である。  ◆時間は、繰り返される天体の周期(丸)から   作られた。  本モデルは、この3 つの要素に焦点を当てた「腕時計」のデザインのお手本のように思います。これらの3つの要素に豪華な装飾を施すことで、他の要素との主従関係をはっきりさせています。  ユーザーが求める「腕時計らしさ」と、ユーザーが満足する「装飾品としての美しさ」を兼ね備えた、全ての腕時計のお手本ではないでしょうか。