一般的な丸い時計形状とは異なる、TV型の独特な形状が個性的。ケース上面の細かい線のようなホーニング処理も強い個性を放っています。
ケース横身形状は、ケース正面からはイメージできないような凹凸感があります。裏ぶたに小型電池用の電池ぶたがありメリハリがあります。
この時代らしい特徴的な異形ケース、各エッジ部分の面精度が素晴らしい仕上がりになっています。ケース表面の特殊なホーニング仕上げも独特です。
まるで日本刀のような切削加工の面精度。斜面部分の磨き上げも美しく、バンドを囲うような斜面は、美を追求したのだろう意思を感じます。
まるで蒸気機関車のような隆起感がある裏ぶた。当時らしい特徴的な形状になっています。旭光の目付けの中心が電池ぶたの中心になっています。
この時計の醍醐味はその立体感にあると思います。見る角度でこの時計は様々な表情や形を見せてくれます。丸形状では出せない強い個性。各部に設けた斜面やアール形状は切削精度の高さも感じさせてくれます。
現在ではあまり見られない特徴的なトラック形状の文字板。表面の梨地風の粗い目付けがとても綺麗に入れられています。植字の切削も綺麗です。
型により表現された「CQ」マークの造形が深く、とてもシャープ。面の仕上がりもとても綺麗。