歪みがない

EXCEED

https://ms.citizen.jp/assets/057_07-02_超硬_01

“孤高”“煌めき”そして“キレがあり”“穢れがない”。この時計を手に取ると、そんな言葉がイメージされます。
 ケースの、磨き上げられた面とその構成。一瞬、触れるのを躊躇うほどの気高さがここにはあります。各々の面が平滑であることにこだわった結果、まるで宝石のようにキラキラと輝くケースとなったのです。考え抜かれた面角度による表現で、光と影のコントラストの美しさが際立っており、品格が漂っています。これほどに高貴なイメージが表現できているのは、そこに一切の歪みが存在していないからでしょう。
 歪みを許さない、そのために使われた素材が超硬合金です。厳選された素材を使い、入念な仕上げを施した結果なし得た精緻な面品質、そこには本物の機能美が備わっています。
 文字板に目を移すと、色調は漆黒。仕上げは塗膜研磨により、ここでも全く歪みの無い面が表現されています。研ぎ澄まされた感触が伝わるかのような鋭敏さです。
 針と4か所の時字に関してもダイヤカットが施され、ケースと同様にキレのある、煌めいた表現となっています。
 “つくりの良さ”“質の良さ”に裏付けられた“洗練された美と個性”がここにあります。

057_07-02_超硬_02ケースは精緻で歪みのない面で構成されています。その面が作り出した稜線へ、バンドの外形ラインがつながっており、一体感が表現されています。

057_07-02_超硬_03バンド上面とケース上面の段差を最小限に抑え、ケースの上斜面、側面、下斜面をバランス良く設定することにより、“薄さ”を最大限に表現。

057_07-02_超硬_04ガラス周りに幅のあるフラット面。この面があることで、切れの良さが強調されています。

057_07-02_超硬_07四隅の三角斜面により、多面体のきらめきを演出。先カン上にある、等間隔に配置された三本溝がバンドの水平ラインと呼応。

057_07-02_超硬_08ケース下斜面の精度も高く、バンドへの横見でのつながりに見られる気配り。ケース、バンドに一体感を持たせるため固定構造を採用。

057_07-02_超硬_05アジロバンドならではの、細かくフラットなパーツで構成されます。緻密で歪みのない表情。薄型時計向きで、なめらかに、腕にふんわりとフィットします。

057_07-02_超硬_09鋭敏で“キレ”のある、研ぎ澄まされたデザイン。ドレスウオッチでありながも高い視認性を確保した文字板と針。

057_07-02_超硬_06全面黒塗装塗膜研磨で深みのある、歪みのない表情で上品な印象を与えます。四隅が直角の見切りに対し切分は角アールで構成と、個性が際立ちます。

WATCH

CREDIT

RELATED

https://ms.citizen.jp/assets/070_10-02_カリキュレーター_01

レトロフューチャー

 70 年代、時刻表示の新しい表示方式であるデジタル表示が開発されました。それは当時、近未来時計への期待を感じさせる表示機能でした。  この時計はデジタル表示の有効性を活かし、カリキュレーター(電卓)機能を初めて腕時計に追加するという発想のもとデザインされました。  時計と電卓機能の共有化を成し遂げた国産初の腕時計は、中央に表示モニター/外周に放射状に23 個のプッシュボタンを配置するという個性的なデザインスタイルで表現されています。腕時計のケースの基本である丸形状での表現をやり遂げたことが腕時計デザイナーならではの発想だと感じます。  15 度刻みに配置されたプッシュボタンの人工的な輝き。ケースとバンドの凹凸の無いシンプルなライン。これらは従来の挽き加工によるものであり、厚みのあるケースとクールなデジタル表示の組合せは新旧技術のアンバランスなレトロフューチャー感を生み出しています。  加えてこの初期モデルは金色で統一され、外装には各部材に異なる質感を持つ金色を巧みに使い分け、派手な色調にも関わらず品のある趣を醸しだしています。  特徴のある操作ボタンのレイアウトはスタンダードとはなりませんでしたが、先陣を切ったカッコよさ、誇りを感じさせます。

https://ms.citizen.jp/assets/100_12-08_L 漆玉_01

光を感じる時計

 漆玉、ダイヤモンド、スモークガラス。それぞれの光の反射が、光源や時刻によっても違った表情を見せる奥行きのあるモデルです。ケース形状や文字板デザインがシンプルだからこそ、ディテールの美しさが映え、機械的な時ではなく、光が映し出すゆるやかな時を感じることができます。  文字板に時字はないものの、時分針は見やすく、時計としての機能を併せ持つブレスレットという印象です。  また、漆をいわゆる伝統的な見せ方ではなく、モダンなデザインで時計と融合させており、伝統技術の現代的な表現も楽しむことができます。  アシンメトリーな形状ながらも着けやすく、モダンなジュエリーを身につけているような特別感があります。

https://ms.citizen.jp/assets/099_12-07_L ムービングダイヤ_01

自然の生命

 CITIZEN L には自然の中にある形状や光にインスパイアされたデザインテーマが多く、本モデルも「朝露」がテーマになっています。  ケース上の3 粒のダイヤがケースカーブに沿ってサラサラと滑らかに動き、時字が文字板上に散るように配置されている様子が、何も知らずにこの時計を見たとしても、自然の情景を思い起こさせるようなストーリーが秘められているデザインです。  パーツを見ていくと、文字板パターンや時字の配置、りゅうず位置、ケース形状など非対称な部分が多いにも関わらず、それぞれが均整の取れた位置に収まっているため、違和感や着けづらさはありません。非対称なデザインによって、自然の生命感を思わせるリズムや動きが生まれ、画一的な時間ではなく、ゆったりとした自然の時間を感じさせます。  ダイヤモンドが多く使われておりジュエリー感のある時計ですが、時字の配置やケースとバンドの隙間の取り方に抜け感があり、普段使いも可能なデザインテイストになっています。

https://ms.citizen.jp/assets/098_12-06_エクシード ユーロス_01

最小認知要素から 装飾するプロセス

 「バンド・針・丸」これは人々が腕時計と認知できる最小構成要素です。  ◆腕時計は、バンドがあっての“腕”時計である。  ◆腕時計は、針があっての腕“時計”である。  ◆時間は、繰り返される天体の周期(丸)から   作られた。  本モデルは、この3 つの要素に焦点を当てた「腕時計」のデザインのお手本のように思います。これらの3つの要素に豪華な装飾を施すことで、他の要素との主従関係をはっきりさせています。  ユーザーが求める「腕時計らしさ」と、ユーザーが満足する「装飾品としての美しさ」を兼ね備えた、全ての腕時計のお手本ではないでしょうか。