普遍性

Eco-Drive ECLISSE

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 現在は「リングソーラー」と呼ばれる、ソーラーセルをリング状に配置する技術を、世界で初めて搭載したモデル。
 モデル名のEclisse(エクリッセ)は、イタリア語で天体の日食、月食、覆い隠す等の意味をもつ言葉。ガラスと文字板の隙間にあるソーラーセルを、日食の際にできる、ダイヤモンドリングのような存在に見立てています。
 通常エコ・ドライブでは文字板の下にソーラーセルを配置するため、文字板に光を透過する素材を使用しますが、このモデルではその制約がなくなったため、金属文字板が使用可能となりました。金属文字板の仕上がりを生かすため選ばれた、白の不透明塗装に塗膜研磨は、拘った質感でありながら、見やすさも確保されています。
 ケースやバンドは、程よい膨らみがあり、主張しすぎない滑らかな仕上がりのため、品良くまとまっています。センターをミラー、サイドをヘアラインに揃え、質感で流れをつくり、すっきり見せています。
 全体的に、余分なものを取り除き、洗練された見せ方をし、高級感を感じさせます。世界初の技術を多くの人に届けるための、普遍的なデザインです。

022_03-04_エクリッセ_02モデル名のEclisse(エクリッセ)は、イタリア語で、天体の日食、月食、覆い隠すなどの意味をもちます。輝くバーインデックスと、丸くふくよかなベゼルは太陽を、ヘアラインでフルフロー形状のケースとバンドは、反してできる影を連想させる、象徴的なデザイン。

022_03-04_エクリッセ_03滑らかなふくらみのあるバンドコマで構成されています。

022_03-04_エクリッセ_04性別を問わない美しさ。天体を連想させる雰囲気があります。

022_03-04_エクリッセ_07フルフローの丸みを帯びた、未来的で有機的な印象も併せ持つデザイン。

022_03-04_エクリッセ_08りゅうずは、キノコの傘のような形状。3つの凹みがケースに対してのアクセントになっています。

022_03-04_エクリッセ_05文字板のベースは白の不透明塗装+塗膜研磨。ほど良い光沢で、品のある高級感。

022_03-04_エクリッセ_06程良い丸みが文字板に柔らかなアクセントを与えています。先は尖っていて、時間が見やすくなっています。

022_03-04_エクリッセ_09直線部分が少ない、丸みを帯びた、滑らかで高級感のあるバンド。

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レトロフューチャー

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