セラミック/ステンレス(DLC)による「黒」で構成されたパーツにビビットな緑樹脂材をポイントに配置し、宇宙空間から受信するスピード感を表現。ボリュームのあるガラスは奥行きのある文字板を包み込んでいます。
ケースはラグ部分と分けられています。パーツを細分化することにより、細部の仕上げを美しく表現できます。側面の緑色の樹脂の仕上げの美しさはその効果が最もよく表われています。
ケースラグと裏ぶたが一体になった構造。ケース本体を包み込むような表現をするためのアイデア。
接着技術の可能性を最大限にアピールした構造を採用。サファイアガラスに金属のベゼル部品を貼り合わせ、文字板構成部品の配置状態を側面からも確認できる斬新さ、開放感を演出しています。
ケース側面に施された12本の緑のラインは文字板リング(時字)へと繋がります。外部から力を受け、機能(時を知らせる)する時計であることを表現しています。文字板構成は意外と簡素ですが、型打パターン、リング状部品の造形は部品同士が重なった際の空間の演出、バランスが綿密に想定されています。針を立体的に折り曲げて奥行きと空間を表現し、ディスク状の表示針を採用する等「見えない時間を刻む表現への自由な発想」を感じさせます。
40mm ほどの限られたスペースの中に盛り込まれた空間、一つ一つが意味を持ち、可動する様は小さな都市のジオラマを腕にしているかのような高揚感をもたらします。厚みのあるケースに装着されるりゅうず、プッシュボタンは「繋ぎ」であるパイプのデザインディテールにも一体感のある造形が施されています。左右均等にバランス良く可動する観音開きのバックルを採用。装着時のシンプルな外観はモデルとユーザーをクールに演出します。