CHRONOGRAPH

PROMASTER

https://ms.citizen.jp/assets/AV0030-60A
デザイナー
榎本 信一
発売年
2004
12のカテゴリー
06/印象と個性の強さ
解説

時を切り取る

この時計はクロノグラフ秒針が計測終了後にリセットボタンを押すことで、機械式クロノグラフの様に瞬時に帰零する機構を持った時計です。12時位置の扇状の表示部で光発電方式の充電量も表示可能です。プッシュボタン周辺には別体パーツを用いたり、充電量を表示する12時の針に夜光を設定してインデックスの役割を持たせるなど、細部に至るまで拘りぬいています。そのも甲斐もあって北米市場では発売からしばらくベストセラーモデルとなり、20年近く経ってから復刻モデルが発売されました。

商品コード
AV0030-60A
CAL.
E210
ウオッチタイプ
エコ・ドライブ
ケース素材
ステンレス

RELATED

https://ms.citizen.jp/assets/051_06-09_E210_01

要素の表現

 このモデルの中心にあるものは、特殊性のある“多機能”という“要素”だと思います。  “要素”をデザインの観点からどのように表現することができたか。それがこの腕時計の持つ完成度に表れていると思います。  充電量表示を扇表示にし、その中心部を12 時時字として機能させるといった構成は特異であり、このモデルがもつ魅力のひとつです。同時に、多くの要素がお互いに干渉しあわないよう文字板、リング上にレイヤー、面構成により配置される工夫が施されています。  “スポーツ”という言葉を表層的にカタチとして表現するのではなく、使用状況を想定し必要以上に凹凸構成をしないなどといった作りこみもなされています。  メタルバンドには、連結駒にミラー仕上げの交互使いが施され、躍動感のある個性が演出されています。また、りゅうずとプッシュボタンガードを別体で仕上げ違いにすることで特徴づけ、プッシュボタンの形状とともにクロノグラフの機能を使いたくなるような仕掛けがなされています。  “機能”“スポーツ”という“要素”を本質を見据えて構成、表現したデザインが大きな魅力としてあらわれた、プロマスターらしいモデルとなっています。