制約を個性に
多局受信型電波時計のデザインの特徴は、文字板中央に配置されたアンテナと、それを包み込む分厚いカットガラスとセラミックベゼルです。世界初の腕時計に拘り開発したCal. 7400 の受信アンテナの制約があったからこそ、この唯一無二のフォルムが生まれたのでしょう。
もし、アンテナの制約がなく、世界初の多局受信型電波時計を自由にデザインできたとしたら、このフォルムが生まれていたでしょうか?
このフォルムが生まれた背景には、より正確な時間を刻む腕時計を生み出したいという情熱と、多くの制約があってもそれを乗り越える方法を想像し、発明する、シチズンの信念があったのです。このモデルのデザインは、「技術と美の融合」が具現化された象徴的な事例と言えます。
制約を逆手に取り、オリジナリティのある独創的なフォルムを生み出すデザイン手法は、過去のモデルにおいても用いられてきました。制約が大きければ大きい程、シチズンでは独創的なモデルが生まれてくるはずです。