そのものがパワーストーン
のような存在感
1973 年8月、先に発売されていたシチズン初のクオーツ時計Cal.8810の精度を、月差±10 秒から±5 秒以内に特別調整し、10月に特別な仕様にて発売した商品。クオーツという技術がまだ目新しかった頃の、自社の技術を最高の装いで世に出したいという当時の技術者やデザイナーの気概を感じるモデルです。
ケースには当時の主流である切削加工を大胆に施し、文字板素材には紫金石を使用。時字にはカットしたルビーを三ヶ所に配置しています。
黒っぽく艶めく文字板に浮かぶゴールドの針やルビーの時字という組合せもあいまって、このモデル全体から、ちょっとした自己顕示欲のような、当時この時計を所有していた人たちに特別な自信を持たせてくれたであろうパワーを感じることができます。