ギャップ
一見、シンプルなドレスウオッチと思いきや、和の要素が多く潜んだデザイン。西洋に由来する腕時計というものに対して、このモデルは、日本文化をデザインに反映して個性を表しています。
直線を多用したケースは、江戸の大工が組み上げたような緻密な仕事を感じさせ、一見無地の白文字板には、飾り和紙のように淡く七宝の吉祥紋が敷き詰められていたり、屋根瓦を思わせるバンドの連結だったりと現代の“TOKYO”ではない、古風な和の装いに包まれています。しかし中身はハイテクな電波時計であるという興味深いギャップ、意外性。ハイテク時計の便利さと、視覚的に表された日本伝統美を同時に楽しむことができます。
この和服を着た精密機械からは、「日本人が時計を作るとこうなるんだ」という静かな声が聞こえてくるかのようです。