引き算
当時世界最薄のアナログ式クオーツムーブメントを搭載した時計をより際立たせるフォルムとして、肉眼では詳細まではっきり認識できない精緻な処理や、より薄く見せるデザイン処理が随所に行われています。薄さをスポイルさせない引き算のデザインです。
ガラスとベゼルとの嵌合部の高さを極力低くし、ガラス厚は極限まで薄いものを採用。断面が凸型の植字の両サイドは、肉眼では判別できない程の細かなカットが施されています。また、ケースは極力側面を薄くし、ベゼル外径とケース外径を同一面とすることで、外観を構成する稜線の数を出来るだけ少なくしたフォルム。どれもとても細かなデザイン処理ですが、この小さな積み重ねによって精緻な佇まいを醸し出しています。
拡大鏡を使わないと判別できないほど細かなディテールの追求の積み重ねと、計算されたミニマルなデザイン処理によって、究極の薄さを表現したフォルムです。